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絵本の読み聞かせ 越水利江子 前回のエッセイに、 「子どもの頃に必ず本を読まなければならないとは思わない」 と書いたが、それは、ある程度活動的になった学齢期の子どもたちのはなしである。 読書もいいが、まずは外で遊びほうけて欲しいと思うからだ。 しかし、乳幼児期はぜひ毎日絵本を読んであげてほしい。 今、世界的な動きで、乳幼児期の子どもたちと絵本の関係が見直されている。 ひざの上で、絵本をめくりながら、お母さんやお父さんの優しい声を聞くのは、子どもの情緒的な発育にいい影響を与えるが、最近は、子どもの脳を著しく発達させるという報告が増えている。 それには、ポイントが少しある。 (1)絵本は時間をとって、子どものペースで読んであげること。 (2)できれば、絵本に書かれた以外の言葉も声かけをして、子どもに想像することを楽しませてあげること。 (3)毎日続けること。 たったこれだけである。 たったこれだけで、子どもの脳と心は画期的に発達するらしい。 先天的な障害を持った子どもが、絵本の読み聞かせによって、脳が発達し、障害を克服したという報告さえなされている。 むろん、これは特殊な例だろうが、それにしても、凄い話ではある。 どちらにしても、これだけはっきり分かっているのに、やらない手はない。 幸運なことに、日本という国は、図書館にも、書店にも、絵本はあふれている。 まったく、こんな真面目な話は性に合わないのだが、これを書いておかないと、必ず皆さんに叱られる日が来ると思う。 だから、書いておくが、こんなオチのない話を書くやなんて、関西人の名折れである。 オトしてなんぼの、関西人には拷問である。 でもまあ、明日は明日のオチがあるっていうしね。 「いうかっ!!」・・・って。 みなさん。まあ、そう声をそろえずに。 |