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  読者の投稿による”

        私のすすめるとびっきりの一冊 no2  


複数のご推薦があった本も手を加えずそのままご紹介しております。
    

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私のすすめるとびっきり!
『海でみつけたこと』
八束澄子著
講談社

この物語に出てくる老婆は、作者がテレビのドキュメンタリー番組でふと目にとめた、一人の海女さんだそうです。
強い目の光と口もとの惹かれた作者は、テレビ番組だけを頼りに、老婆に会うために日本海の港町へ出かけて行ったそうです。
物語に登場する主人公の少年少女たちは、空想の産物だけれど、この本の中の力強い潮のにおいは、決して空想だけのものではないと、日本海の近くで生まれ育ったわたしには思えるのです。
(推薦/蛙女)

私のすすめるとびっきり!
『風のラヴソング 完全版』 
越水利江子著
講談社
日本児童文学者協会新人賞
芸術選奨文部大臣新人賞
『風ラヴ』が講談社青い鳥文庫になりました!

さよこが生きる姿を刻々と移ろう四季のように描いています。
物語の中の日差しを感じます。風も吹いてきます。
そして、ラヴソングが聞こえてきます。
この、感動を一番に伝えたのはぼくの娘にでした。
伝わったか伝わらなかったかはわかりません。
でも、ぼくの心の中の何かが動き出しました。
きっと、みんなの心に届くでしょう。
風のラヴソングが、あの日のラヴソングが。
(推薦/風馬)

私のすすめるとびっきり!
『紅玉』
後藤竜二著
高田三郎絵
新日本出版社

『九月の口伝』の絵本版。
作家、後藤竜二の原点ともいえるこの名作が新たに本となったことを心から喜びたいです。
日本中が戦争の残虐と悲惨を忘れ、国境を越える人類の愛よりも、石油のための戦争やテロにのみ目を向けている現代こそ、この絵本を多くの若者に、子どもたちに読んでもらいたいと思います。
(推薦/童丸)

私のすすめるとびっきり!
『ヌンのるすばん30日』
大塚篤子著
古味正康絵
PHP研究所

お父さんとお母さんがお仕事で遠くへ行ってしまった後、8才のヌンと幼い弟妹たちだけでおるすばん。
ネパールの小さな村での子どもたちの暮らしが、まるで目の前で繰り広げられているかのような錯覚が起きます。
ネパールの風の音、ネパールのおいしい食べ物のにおい。
小さなヌンたちの奮闘ぶりを見守る、おとなたちの優しい表情も見えるよう。
遠い国のヌンたちだけれど、日本の小さな読者たちにも、きっと身近な存在になれるはずです。
(推薦/蛙女)

私のすすめるとびっきり!
『八方にらみねこ』
 武田英子著
 清水耕蔵絵
 講談社

昭和55年、「母の友」掲載作品
拾ってくれたじいさとばあさに恩返し、と、お蚕をねずみから守るべく「八方にらみの術」の修行に励む捨て猫のみけ。
日々忘れ去られていく養蚕の歴史をみけの活躍と迫力のある絵で伝える傑作です。
(推薦/ノンタ)

私のすすめるとびっきり!
『風のラヴソング 完全版』 
越水利江子著
講談社
日本児童文学者協会新人賞
芸術選奨文部大臣新人賞
『風ラヴ』は講談社青い鳥文庫になりました!

『あした、出会った少年』(ポプラ社)の姉妹編ともいえる、作者のデビュー作。
この作者の作品はどれもそうですが、情景が映像的で目に浮かびます。色彩が鮮やかで美しいです。
そして、どの章も心に深くしみてきます。
子どもの柔らかい魂のゆれが痛いほど伝わってきます。
子どもとは、なんて深い生き物でしょうか。
子どもとは、なんてやさしい生き物でしょうか。
読み終わっても、長く心に残る作品です。
(推薦/ロード)

私のすすめるとびっきり!
『チコのまあにいちゃん』
 北川チハル著
 岩崎書店
 日本児童文芸新人賞

チコのまあ兄ちゃんは「おとうとにいちゃんや」とチコの友達がいうくらい、育つ時間がとてもユックリしている。
いつもにいちゃんをかばうとても健気なチコ。
しかしチコもお父さんやお母さんには「もっと私の方を向いて」と思うときもある。
でも、まあにいちゃんの時間は人よりユックリユックリとしか進まない事をチコは知っている。
人は皆が同じ時間で同じ事ができるとは限らない。
人ソレゾレの持つ時間は違うことを知るという事はとても大事な事だと思う。
(推薦/瑠尹)

私のすすめるとびっきり!
『百怪寺夜店シリーズ』
 越水利江子著
 篠崎三朗絵
 あかね書房
 

私は、夜店屋シリーズが大好きです。
なぜかというと、こわいのにおもしろいからです。
一番好きなのは『さかさま屋』です。
最初は、こわいのでお母さんに本をうらがえしにしてもらっていました。
でも、なんでか知らないけれど、一番好きになっていました。
でも、『ラムネ屋』も『おめん屋』も『リンゴあめ屋』も好きです。
学校に持っていったら、みんなもおもしろいと言っていました。
早く次のお話が出てほしいです。
(推薦/すみれ/小学二年生)

私のすすめるとびっきり!
『放課後の時間割』
 岡田淳著
 偕成社
 日本児童文学者協会新人賞

図工教師をしている「ぼく」が助けた一匹のネズミ。
彼は学校ネズミで,しゃべることができるのです。
学校ネズミが語る話は,どれもおもしろく,
また,少し切なくもあり,ぐいぐいと引き込まれていきます。
この本は,受け持った子に必ず読み聞かせています。
運動場ネズミの話ならば校庭で,1年生ネズミの話ならば1年生の教室で。
自分の学校にも学校ネズミが住んでいないのかなと,
小学生の頃,真剣に考えたものです。
(推薦/ROY)

私のすすめるとびっきり!
『どろぼうがっこう』
 かこさとし著
 偕成社

私は、この本が幼稚園の時から好きです。
なぜかというと、こわいのにおもしろいからです。
一番おもしろいところは、どろぼう学校の生徒が
「はーい、へーい、ほーい、わかりやしたー、がってんでござんす」と返事をするところです。
時々、お母さんに何か言われた時にどろぼう学校のまねをします。
お友達に教えてあげたら、絵がこわいからいやだといわれました。
でも、私はおもしろいのになと思います。
(推薦/すみれ/小学二年生)

私のすすめるとびっきり!
『あした、出会った少年』
 越水利江子著
 ポプラ社
 日本児童文芸家協会賞

どの章も好きだが、「夢の浮橋」のお父ちゃんとお母ちゃんのやり取り、お父ちゃんが「さよこ。クジ運ちゅうのはな、小っちゃいのがたくさん当るより、十年に一回、ドーンとでかいのがあたったらええのや」といい、お母ちゃんが「クジ運ちがう。これは実力や」というくだりが一番好きである。
子供の幸せを大喜びできる親が居てくれるから、子供は力を発揮できる。
期待しすぎるのとは違う。
子供の才能に期待をかけ過ぎて壊してしまう親がいるが、まず共に大喜びしてやる事である。
しかし、絵が上手なDNAを持って生まれるのも運、お父ちゃんのいう事も正しい。
(推薦/瑠尹)

私のすすめるとびっきり!
『四国へGO!サンライズエクスプレス』

 高森千穂著
 古味正康絵
 国土社

翼には4月まで3歳のときから兄弟のように思っていた翔がいたけど、翔はお父さんの実家、高知県に引っ越してしまう。
引っ越して一ヶ月くらいはファックスや電話で近況を知らせてくれた翔だが徐々に連絡してこなくなる。
翼は翔の事が気になり電話をするが翔は元気がない。
翼は翔が心配で高知行きを決行する。
お金はないし旅行の知識もないが、友情のためにお母さんに置手紙を書いて家の近くの電車に乗り、旅行の途中で怖いこと、嫌なことを経験するが、翔に会えると思うと気持ちは「前へ前へ」である。
本来旅行とはこういうものだったのではないかと思う。
(推薦/瑠尹)

私のすすめるとびっきり!
『きつねくんのてじな』
 松田範祐著 
 文渓堂

みんなにいじわるばかりしているので、いつもひとりぼっちの
きつねのケン。
ある日、人間のまねをして、てじなをおぼえると、たちまち森のなかまの、にんきものになった。
おまけに、野ねずみのクイには、そんけいまでされてしまう。
そして、森に雪がふりはじめた日、クイがたずねてきて・・・・・。
いじわるする子にも、それなりの理由があり、背景がある。
そして、心がわりするのにも、ちゃんと理由があり過程がある。
そこを、ちゃんと押さえている。
クイはかわいいが、ケンの最後の強がりは抱きしめたくなる。
(推薦/NOCO)

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